カンボジアへの渡航を考えているけれど、「どんな詐欺が発生しているんだろう…」「事前に詐欺に遭わない方法はあるのかな…」と悩んでいませんか?
カンボジアは比較的治安の良い国と言われていますが、日本人観光客を狙った詐欺も多く報告されており、ネット上では実際の体験談も見かけます。
今回は、下記のような悩みを解決できる記事を用意しました。
- カンボジアの治安ってどうなの?
- カンボジアで注意すべき詐欺は?
- カンボジアで詐欺に遭わないための対策は?
この記事を読めば、カンボジアで気をつけるべき詐欺がわかり、現地での詐欺被害を減らすことができます。
僕自身の体験談もシェアするので、これからカンボジアへの渡航を考えている方は参考にしてみてください。
カンボジアの治安ってどうなの?

2021年12月現在、外務省海外安全ホームページに掲載されているカンボジアの危険レベルは「レベル1(十分注意)」です。
比較的安全に観光できますが、ひったくり・賭博詐欺・偽ガイドなど、注意しなければならないことも沢山あります。
日本と同じような感覚でいると事件に巻き込まれる確率も高くなるので、事前に治安情報を確認して対策を取るようにしてください。
現地の人たちは、「日本人=お金を持っている」という印象を持っている人も多いため、ブランドものを多く身につけての外出や深夜に1人で路地を歩くなどの行動は避けましょう。
カンボジアで注意すべき4つの詐欺

カンボジアで注意したい詐欺は下記4つ。
- eビザ申請詐欺
- トゥクトゥク、バイクタクシー前払い詐欺
- 振り込め詐欺
- いかさま賭博詐欺
とくに、日本人観光客から被害報告の多い「いかさま賭博詐欺」については注意が必要です。
それでは、順番に解説していきます。
その1:eビザ申請詐欺

カンボジアでは入国の際にビザ取得が義務づけられており、代表的な取得方法は下記5つです。
- 空港や国境でアライバルビザ取得
- 日本国内・大使館・領事館でビザ取得
- ネットでeビザ取得
- 周辺諸国でビザ取得
- 旅行会社にビザ取得を代行
この中でも、eビザ取得での被害が多く報告されています。
eビザ公式サイトとは別の偽サイトが結構存在しているらしく、偽サイトでeビザを取得すると通常の何倍もの料金を請求されます。
「料金はぼったくられたけどeビザは取得できた」という声もみかけますが、在日本カンボジア王国大使館の公式ページには、eビザはカンボジア外務省の公式サイトでしか取得できないと記載されているので注意しましょう。
また、スマホ用の公式アプリはトラブル報告が多いため、使わないようにしてください。
- eビザ申請には、eビザ公式サイトを利用する(公式サイトは1つだけ)。
その2:トゥクトゥク・バイクタクシー前払い詐欺
トゥクトゥクやタクシーなどを利用すると、ドライバーから「滞在中この車をチャーターしない?」や「翌日も乗せるよ!」などの提案をされることがあります。
その際、「前払金としていくらか欲しい」と言われても、絶対にお金を渡さないようにしてください。
もしも仲良くなったドライバーに翌日も依頼したい場合、運賃は当日支払うことをしっかりと伝えましょう。
- 前払金を要求された場合、当日支払うことを伝えること。
その3:振り込め詐欺

振り込め詐欺の被害は、カンボジア在住者に多いようです。
法人向けの旅行会社である、日本橋夢屋さんのホームページで掲載されている手口の1つを紹介します。
カンボジア国内で○○(日系人の氏名)という某国人が死亡した。同人はカンボジアで会社をもっている。あなたは○○と同じ名前(姓)なので、合法的に会社(又は売却したお金)を譲渡することができる。ついては、その手続きに係る費用をカンボジアの銀行に振り込んで欲しい。
引用:https://www.tokutenryoko.com/news/passage/4706
上記のように、日本の振り込め詐欺と同じく、お金の振り込みを要求してくるそうです。
観光客が被害に遭うことはないと思いますが、こういった話を持ちかけられたら必ず断るようにしましょう。
その4:いかさま賭博詐欺
東南アジアで多発しているいかさま賭博詐欺は、外務省公式HPや旅行ガイドブックなどでも十分注意するよう掲載されています。
どのような詐欺かを簡単に説明すると、初めから仕組まれたポーカーに誘われ、身につけている高価な物やお金をすべて巻き上げられるというものです。
手持ち金がなくなると、クレカのキャッシングで現金を用意させたり、身につけている高級品を担保にさせるため、一度参加すると取り返しのつかないことになります。
日本人は断りづらい性格なので、誘われると家について行ってしまう人も多いですが、危険なのでやめましょう。
基本的に犯行手口はほとんど同じため、まったく知らない人に親しげに日本語で話しかけられたら、この詐欺だと思ったほうがいいです。
- 声をかけられ仲良くなったとしても相手を信用しないこと。渡航前に外務省公式HPに掲載されている犯行手口を読んでおきましょう。
いかさま賭博詐欺に引っ掛かりそうになる

僕は初めてカンボジアを訪れた時に、いかさま賭博詐欺の被害に遭いそうになった経験があります。
相手の自宅へ行く前に逃げたので、金銭的な被害はありませんでしたが、犯行手口は先ほど紹介した外務省公式HPに掲載されている内容と同じでした。
その時の状況を詳しく書いていきたいと思います。
イオンモールで謎のおばさんに声をかけられる
イオンモール内での買い物を終え、出口に向かっていると….。
50代前半で身長150cmほどの小太りなおばさんに、「あなたマレーシア人?」と呼び止められました。
突然だったので少し驚きながらも、「違います」と一言だけ伝えその場を離れました。
「ねぇ!!」
背後からそう声をかけてきたのは、先ほどのおばさん。
なぜか僕の後を付いてきていました。
「じゃあ、あなた中国人なの?韓国人なの?」と、どんどん質問してきます。
なんと日本が好きで日本語を勉強中
いま思えばこの時無視すれば良かったのですが、あまりにしつこかったので、「自分は日本人だ」と言ってしまいました。
すると、「えっ!あなた日本人なの!」と急に握手を求めてきました。
どうやら日本が好きで日本語を勉強中だったこともあり、嬉しさから握手してしまったそうです。
好きな日本のドラマや俳優、自分の家族の話など、カタコトではありますが日本語で話してくれました。
おばさん家族との夕食に誘われる
5分ほど話すと急に家族の写真をみせてきて、「自分の息子と娘も日本語を勉強中だから、ご飯でも食べながら教えてあげてほしい!」とお願いされました。
内心怪しいと感じていましたが、「モール内の飲食店でも大丈夫」ということだったので、一緒にご飯を食べることに。
二人が到着するまで少し時間がかかるようなので、1時間後に待ち合わせの約束をし解散。
待ち合わせ場所に来たのはおばさん1人だった
それから1時間後、約束の場所に現れたのは、なぜかおばあさん一人でした….。
おばさんは僕に近づくと、申し訳なさそうにこう言いました。
おばさん:「ごめんなさい。家族がこっちに向かえなくなっちゃって….」
おばさん:「私の娘に電話するから話してもらえない?」
僕:「えっ?なんで来られなくなったの?」
おばさん「とにかく電話するから娘と話してみて」
なぜ来られないのか理由は話してくれず、とにかく娘と話してみての一点張り。
娘:「もしもし?」
僕:「もしもし。こんばんは」
娘:「そっちに行けなくてごめんなさい….」
娘:「お爺ちゃんが急に熱を出したから向かえないの。だから、私たちの自宅で一緒にご飯を食べましょう」
いやいや。たった1時間で急に熱なんか出るもん?笑
僕:「そうなんだ。でも、僕は君の家には行かないよ」
娘:「どうして?日本語を教えてくれるんじゃないの?」
僕:「モール内でご飯を食べるからOKしたけれど、違うなら一緒には食べないよ」
娘:「兄もあなたに会えるのを楽しみにしてるのよ?」
僕:「そうかもしれない。だけど君たちの家には行かない」
そんなやり取りを何回か繰り返し、おばさんに携帯を返しました。
おばさん:「いま息子をこっちに向かわせてるから、一緒に自宅へ行きましょう」
あー。そういう展開ね。これは逃げないとやばい(笑)
となりで行われていた販売イベントに助けられる
このまま息子が到着するのを待っていたら、無理やり自宅へ連れて行かれるに違いない。
そんな恐怖の展開を考えると、なんとしても息子が到着する前に逃げたいと思いました。
僕:「どうして家に行く必要がある?二人が来られないのならあなたと2人で食事をすればいい」
おばさん:「あなたを家族に紹介したい」
おばさん:「15分ほどで息子が迎えに来るからそれまで待とう」
僕:「家に行くなら僕は帰るよ」
そう言って帰ろうとするが、
・・・(゜.゜)
僕を逃がさないために、腕を掴んでいます。
どうしよ(゜.゜)
どうにか逃げる方法を考えていると、待ち合わせ場所のすぐ隣で販売イベントが始まり、続々と人が集まりだしていました。
そうこうしている内に息子から連絡が入りましたが、周りの騒がしさから会話が聞こえづらかったようで、僕の腕を離してはなれた場所へ行ったんです。
その瞬間、とにかく全力で走り、途中で拾ったトゥクトゥクで無事ホテルに帰れました。
最初から怪しさ満点の出会いでしたが、お金も取られていないことですし良い経験とします(笑)
まとめ:外務省公式HPで犯罪情報を把握しておこう!
今回は、カンボジアで注意したい詐欺4つをご紹介してきました。
日本でも詐欺は私たちの身近に潜んでいますが、どの国へ行っても悪い人たちは存在します。
現地で注意すべき詐欺を把握しておくだけで、詐欺に遭うリクスをかなり減らすことができるはずです。
カンボジアで注意したい詐欺を確認したら、「カンボジア旅行で準備すべき7つのこと」の記事も読んでおきましょう。