これから楽天カードへの申込を考えているけれど、「補償内容は充実しているのかな」「保険適用に条件はあるのかな」と疑問を感じていませんか?
楽天カードは年会費無料で海外旅行傷害保険が付帯し、楽天ポイントも貯まるため、楽天のサービスを利用する方なら持っておいて損はないクレジットカードです。
ただし、渡航する国によっては楽天カードの補償だけでは十分と言えないので、他にも保険付帯のクレジットカードを持っておきたいところです。
この記事では、下記のような悩みを解決していきます。
- 楽天カード海外旅行傷害保険の補償内容は?
- 楽天カード海外旅行傷害保険のメリット・デメリットは?
- 楽天カードの海外旅行傷害保険が向いている人は?
この記事を読めば、楽天カードに付帯している海外旅行傷害保険について分かり、楽天カードに申し込むべきか判断できるようになります。
【本記事での楽天カードは下記を指します】
楽天カード・楽天ゴールドカード・楽天ANAマイレージクラブカード・楽天PINKカード・楽天カードアカデミー・楽天銀行カード・アルペングループ楽天カード
【楽天カード公式サイト】
https://www.rakuten-card.co.jp/
ジャンプできる目次
楽天カード海外旅行傷害保険の基本情報
まずは、楽天カード付帯の海外旅行傷害保険の基本情報からみていきましょう。
- 年会費
- 補償内容
- 保険が有効となる条件
上記3つの項目を順番に解説していきます。
年会費永年無料で使える
楽天カードは、基本的に「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」の5種類用意されています。
各カードの年会費をそれぞれ下記にまとめました。
- 楽天カード:永年無料
- 楽天PINKカード:永年無料
- 楽天ゴールドカード:2,000円
- 楽天プレミアムカード:1万円
- 楽天ブラックカード:3万円
楽天カード・楽天PINKカードは入会金&年会費無料で利用でき、もちろん付帯している保険も利用条件さえ満たせば無料で使えます。
楽天プレミアムカードと楽天ブラックカードは年会費こそ高いですが、海外旅行傷害保険の補償内容も充実していますし、国内・海外空港のラウンジを無料で使えたりと、さまざまな特典が付いてきます。
楽天ポイントも貯まりやすくなっているので、楽天のサービスをよく利用しているなら超おすすめのカードです。
海外旅行傷害保険の補償内容
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 200万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2,000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 200万円(年間限度額) |
携行品損害(免責金額3,000円) | 20万円(年間限度額) |
ジェイアイ傷害火災保険株式会社の調査で、海外旅行保険で最も事故件数が多い補償項目は、1位「治療・救援費用」、2位「携行品損害」、3位「旅行事故緊急費用」という結果が出ています(2006年以降順位の変動なし)。
もちろん「傷害死亡・後遺傷害」「賠償責任」といった項目も大事ですが、優先度的には上記3つの補償のほうが大切です。
楽天カードの場合、傷害治療費用・疾病治療費用・救援者費用がそれぞれ200万円、携行品損害が20万円の保険金額となっています。
年会費無料だと考えるとかなり充実した補償内容ですが、渡航する国によっては医療費が高額になる場合もあるため注意が必要です。
保険対象者:楽天カードで支払いした会員本人、支払いした楽天カードに紐づく家族カードを持っている同伴者(条件あり)、楽天カードを持っている同伴者(条件あり)。
補償期間:日本出国日から3ヵ月後の午後12時(24時)まで。
補足:海外の医療費まとめ
海外で盲腸の手術を受けた際の費用と、1日あたりの部屋代(個室)を表にまとめました。
必ず下記のようになるわけではないので、あくまで参考程度にみてください。
渡航先 | 盲腸の手術費/部屋代(個室1日あたり) |
---|---|
アメリカ・ハワイ・カナダ | 手術費:80万円〜300万円、部屋代:20万円〜30万円 |
中南米 | 手術費:47万円〜80万円、部屋代:2万5千円2 |
ヨーロッパ | 手術費:57万円〜140万円、部屋代:2万8千円〜13万円 |
アジア | 手術費:9万円〜170万円、部屋代:8千円〜4万円 |
中国・韓国・台湾 | 手術費:7万8千円〜150万円、部屋代:9千円〜11万円 |
オーストラリア | 手術費:80万円、部屋代:9万円 |
https://www.jihoken.co.jp/data/world.html
アメリカやヨーロッパは基本的に医療費が高額ですし、中東などの医療設備が整っていない国は近隣国へ移送して治療することも多いため、楽天カード付帯の海外旅行傷害保険だけでは危険です。
また、日本や近隣国への移送が必要になった際の費用はどの国もかなり高額で、数千万円請求されることもあります。
楽天カード付帯の海外旅行傷害保険だけでは足りない場合、下記のような備えをしておきましょう。
- 海外旅行保険が付帯しているクレカを複数枚持っていく
- 保険会社の海外旅行保険に追加で加入する
ただ、短期間に複数枚のクレジットカードへ申し込むと「申し込みブラック」状態となり、クレジットカードやローン審査に通りづらくなります。
あらかじめ複数枚のクレジットカードを持っていないなら、保険会社で海外旅行保険に加入するのがおすすめです。
損保ジャパンが販売している「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」のようなオーダーメイド保険なら、充実させたい補償のみ加入や増額ができるので、保険料もグッと抑えられます。
楽天カードの付帯保険は「利用付帯」
クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類あります。
- 自動付帯:カードを保有しているだけで保険が適用
- 利用付帯:利用条件を満たすと保険が適用
楽天カードの海外旅行傷害保険は「利用付帯」となっているため、日本を出国する以前に「募集型企画旅行の料金」を楽天カードで支払わなければ保険が有効となりません。
【補足:募集型企画旅行とは?】
旅行業法で定められた旅行契約形態の一つ。 旅行会社があらかじめ、旅行の目的地及び日程、運送や宿泊などの旅行サービスの内容と旅行代金を定めた旅行に関する計画を作成し、パンフレットやインターネットなどで旅行者を募集して実施する旅行のこと。 一般的にはパッケージツアーやパック旅行と称される。
https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/agent-organized-tours/
以前は自宅から出発空港までの公共交通機関の利用でも保険が有効になったので、若干使い勝手が悪くなりました。
ただ複雑な条件でもないため、日本を出国する以前に募集型企画旅行の料金を楽天カードで支払うことを忘れなければ大丈夫です。
また、利用金額に制限はないので1円以上の代金を楽天カードで決済していれば保険が有効となりますし、留学やワーキングホリデーでも保険は適用されます(補償期間は90日間)。
留学やワーキングホリデー、保険加入義務国への入国で必要になる「付保証明書」も、出発2週間前までに楽天カード保険デスクへ連絡すれば発行してもらえます。
手配旅行、国内・海外の宿泊代金、空港利用税、自家用車のガソリン代、空港までの交通費(電車・バス・タクシー)
※不安な方は購入先の旅行代理店へ問い合わせるようにしてください。
楽天カード海外旅行傷害保険のデメリット
楽天カードの海外旅行傷害保険のデメリットは下記4つです。
- 海外旅行傷害保険が利用付帯
- キャッシュレス診療に非対応
- レンタル品の盗難は補償対象外
- 航空機遅延やロストバゲージなどの補償はなし
順番にみていきましょう。
デメリット①:海外旅行傷害保険が利用付帯
楽天カードの海外旅行傷害保険は利用付帯なので、カードを保有しているだけでは保険が適用されません。
保険が有効となるためには、日本を出国する以前に「募集型企画旅行の料金」を楽天カードで支払わなければならず、ただ航空券を楽天カードで購入すれば良いわけでもない点が若干ややこしいです。
そのため、カードを保有しているだけで保険を適用させたいのであれば、年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯している「エポスカード」に申し込むと良いでしょう。
エポスカードは、他のクレジットカードよりも疾病治療費用が充実しているのでおすすめです。
デメリット②:キャッシュレス診療に非対応
キャッシュレス診療とは、現地病院で診療や治療を受けた際に提携保険会社が医療費を支払ってくれるため、自分で立て替えなくてよい便利なサービスです。
以前は楽天カードもキャッシュレス診療を利用できたのですが、2019年7月に改悪があり非対応になりました。
数万円の医療費で済めば良いのですが、入院などで医療費が高額になる可能性もあります。
アメリカやヨーロッパなどの医療費高額国へ渡航するのであれば、キャッシュレス診療に対応している「エポスカード」も持っておくと安心です。
デメリット③:レンタル品の盗難は補償対象外
楽天カードの海外旅行傷害保険は、レンタル業者からカード所有者本人が直接借りたものであれば、賠償責任という補償項目でレンタル品の破損・紛失も補償してくれます(旅行会社などの仲介者が入っている場合は対象外)。
ただ、レンタル品の盗難は補償対象外となっており、万一レンタル品を盗難されてしまうと全額自己負担となるので注意しましょう。
レンタルするものにもよりますが、海外WiFiルーターだとレンタルセット一式で30,000円〜50,000円ほどの弁償代金と高額です。
現地での盗難が不安な方は、レンタル業者がオプションで用意している保険に加入や、保険会社の海外旅行保険で備えるようにしてください。
デメリット④:航空機遅延やロストバゲージなどの補償はなし
楽天カードには航空便遅延保険が付帯していないため、下記補償はありません。
- 乗継遅延費用
- 出航遅延・欠航・搭乗不能費用
- 手荷物遅延費用
- 手荷物紛失費用
海外で航空機遅延やロストバゲージに遭遇すると、計画が大きく狂ってしまいますし、無駄な費用が発生する可能性もあります。
そういった際に補償が受けられるのは嬉しいですが、基本的にこういった補償は年会費の高いゴールドカードやプラチナカードにしか付帯していません。
この補償を受けるためだけに高い年会費を払う必要はないので、もしも不安な方は保険会社の海外旅行保険で備えましょう。
また、楽天カードだけでなく、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードにも航空便遅延保険は付帯していません。
楽天カードの海外旅行傷害保険のメリット
楽天カードの海外旅行傷害保険のデメリットは下記3つです。
- 傷害死亡・後遺障害・賠償責任の保険金が充実
- 楽天カード・家族カードを持っていれば同伴者も保険が適用
- 海外アシスタンスサービスが24時間日本語でサポート
それぞれ順番にみていきましょう。
メリット①:傷害死亡・後遺障害・賠償責任の保険金が充実している
楽天カードのメリットとしてまず挙げられるのが、「傷害死亡」「後遺障害」「賠償責任」の保険金が充実している点です。
そこで、年会費永年無料クレジットカードの海外旅行傷害保険の補償内容を比較してみました。
※スマホの方は横スクロールできます。
楽天カード | エポスカード | 三井住友カード ナンバーレス |
リクルートカード | JCB CARD W | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 500万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 50万円 | 100万円 | 100万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 270万円 | 50万円 | 100万円 | 100万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
救援者費用 | 200万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 15万円 | 20万円 | 20万円 |
上記の表から、楽天カードは他のカードより「傷害死亡」「後遺障害」「賠償責任」の保険金が充実していることが分かります。
利用付帯ではありますが、年会費永年無料でなるべく保険金を充実させたい方には最適なカードと言えます。
ただ、年会費無料のクレジットカード1枚だけで保険金を充実させるのは厳しいので、なるべく複数枚のカードを持っておくと良いでしょう。
エポスカードは海外旅行傷害保険が自動付帯でありながら、疾病治療費用が270万円と充実しているため1枚持っておくと心強いです。
メリット②:楽天カード・家族カードを持っていれば同伴者も保険が適用
楽天カードの良いところは、利用条件さえ満たせば楽天カードや家族カードを持っている同伴者も保険が適用される点です。
ただし、楽天カードまたは家族カードを持っているだけでは保険が有効にならず、楽天カードの付帯保険が有効となる条件である「募集型企画旅行の料金」を支払う必要があります。
【例①:楽天カード会員同士の同伴で全員分の旅行代金を一人がまとめて支払った場合】
→保険が有効となるのは「楽天カードで支払いした人」「楽天カードを持っている同伴者」。
※全員が同じ種類のカードであることが条件
【例②:家族カード会員の同伴で家族分の旅行代金をまとめて支払った場合】
→保険が有効となるのは「楽天カードで支払いした人」「支払いに使用した楽天カードに紐づく家族カードを持っている同伴者」。
家族カードを持てない18歳未満の子どもの同伴者や、募集型企画旅行の料金を支払っていない同伴者は、保険が有効とならないので注意が必要です。
基本的に家族特約は、年会費の高いゴールドカードやプラチナカードにしか付帯していないため、一般カードで家族の病気やケガに備えるなら保険会社の海外旅行保険に加入しましょう。
メリット③:海外アシスタンスサービスが24時間日本語でサポート
渡航先で病気・ケガにあった場合、楽天カードの海外アシスタンスサービスが、24時間日本語で下記サポートをしてくれます。
- 医師・医療施設の紹介&案内
- 救援者の渡航や宿泊手配
- 通訳や弁護士の紹介&手配
- 遭難した場合の捜索・救助
この他にも色々とサポートしてくれるので、渡航先で病気・ケガにあった際は海外アシスタンスサービスへ連絡するようにしましょう。
また、海外アシスタンスサービスでかかった費用は、補償対象外の事由でないかぎり保険適用となるので安心してください。
楽天カードの海外旅行傷害保険が向いている人・向いていない人
楽天カードの海外旅行傷害保険のメリット・デメリットをまとめると、下記にあてはまる方は楽天カードが向いています。
【楽天カード付帯の保険が向いている人】
- 年会費無料で海外旅行傷害保険が付帯したクレカを探している人
- 傷害死亡・後遺障害・賠償責任の保険金を充実させたい人
- 滞在期間が90日以内の人
- 楽天のサービスをよく利用する人
- なるべく早くクレジットカードを発行したい人
楽天カードは傷害死亡・後遺障害・賠償責任の保険金が充実しており、楽天カードを利用すればポイントもザクザク貯められるため、「傷害死亡・後遺障害・賠償責任の保険金を充実させたい人」「楽天のサービスをよく利用する人」に向いています。
楽天のサービスを利用していない人でも、「楽天市場」「楽天トラベル」「楽天銀行」「楽天証券」など、非常に多くのサービスを提供しているため持っておいて損はないはずです。
対して、下記にあてはまる方は楽天カードが向いていません。
【楽天カード付帯の保険が向いていない人】
- 海外旅行傷害保険が自動付帯のクレカを探している人
- 家族全員の保険をカバーしたい人
- 90日以上の長期滞在の人
- キャッシュレス診療を利用したい人
楽天カードは海外旅行傷害保険が利用付帯なので、「カードを持っているだけで保険が適用してほしい」という方は、海外旅行傷害保険が自動付帯のクレジットカードを選ぶと良いでしょう。
「エポスカード」なら年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯のため、渡航先へカードを持っていくだけで万一の際に補償が受けられます。
キャッシュレス診療が利用できたり、他のカードに比べて疾病治療費用も充実しているので、年会費永年無料カードの中では最強と言っていいかもしれません。
楽天プレミアムカードなら海外旅行損害保険が自動付帯で補償内容もさらに充実
この章では、「楽天カード(ゴールドカードを含む)」と「楽天プレミアムカード」の海外旅行傷害保険の補償内容を比較していきます。
楽天カードの補償内容では少し不安な方や、より充実したサービスを受けたい方は、楽天プレミアムカードの保有を検討してみてください。
保険の種類 | 楽天カード | 楽天プレミアムカード |
---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 11,000円 |
付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 自動付帯4,000万円+利用付帯1,000万円 |
傷害治療費用 | 200万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 200万円 | 300万円 |
賠償責任(免責なし) | 2,000万円 | 3,000万円 |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円 | 自動付帯30万円+利用付帯20万円 |
楽天プレミアムカードは年会費11,000円かかってしまいますが、楽天カードより補償内容が充実していることが分かります。
海外旅行傷害保険も自動付帯なので、渡航先へカードを持っていくだけで万一の際に補償が受けられるのも安心です。
また、海外旅行傷害保険以外にも国内旅行傷害保険や総合動産保険が付帯していたり、国内・海外の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスの発行を無料で申し込めるなど、保険以外のサービスも非常に充実しています。
楽天ポイントも貯めやすくなっているため、楽天のサービスをよく利用する方や海外旅行や出張が多い方であれば保有していて損はない1枚ですので、ぜひ申し込みを検討してみてください。
楽天カードの海外旅行傷害保険で保険金を請求する流れ
ここからは、楽天カードの海外旅行傷害保険で保険金を請求する流れを解説していきます。
公式サイトを確認すればすぐに分かることですが、自分である程度流れを把握しておくことで、万一の際に焦らなくて済みます。
【保険金請求の流れ】
- 楽天カード保険デスクに連絡
- 楽天カード株式会社から送られてきた書類を記入
- 必要書類を提出し数日後に保険金が入金
※保険金請求は事故発生日から30日以内にしてください。
現地での病気・ケガにあった際や楽天カードに関する不明点は、楽天カード保険デスクに連絡すれば丁寧に案内してくれるので心配しなくても大丈夫です。
保険金請求に必要な書類は補償項目により異なり、現地で手配しなければならない書類もあるため注意が必要です(医師の診断書や事故証明書)。
たとえば、疾病治療費用の保険金を請求する際に必要な書類は下記となります。
- 保険金請求書および事故状況報告書
- 日本出国日を示すパスポートのコピー
- 事故証明書
- 医師の診断書
- 治療費明細書および領収書
- 楽天カード利用明細控などカードの利用を証明する書類
- その他必要と認められる書類
こうしてあげてみると、さまざまな書類が必要だと分かります。
現地で必要書類の手配を忘れないためにも、渡航前に楽天カード公式サイトを必ずチェックしておきましょう。
出国前に確認しておきたいことや帰国後の保険金請求、渡航先での事故や相談などで利用できます。24時間365日対応。
【日本国内から】
0120-456-029
【渡航先から】
81(国コード)-18-888-9289
※コレクトコールでかけてください
「医療施設への移送」「本国への送還」「現地への医師の緊急派遣」など、緊急医療に関するサポートを受けられます。
- アメリカ本土・ハワイ・グアム・サイパン:1-833-906-0004
- 中国(北部):10800-813-0855
- 中国(南部):10800-481-3225
- シンガポール:800-810-2474
- その他地域:81-18-888-9915(コレクトコールで連絡)
渡航先で楽天カードの紛失や盗難にあった際に利用できます。24時間365日対応。
81(国コード) -92-474-9256
※コレクトコールでかけてください
補足:保険金が支払われないケース
楽天カード付帯の海外旅行傷害保険は、旅先でのケガや病気、賠償責任などに対して補償してくれますが、すべてのことに対して保険金が支払われるわけではありません。
現地でいざ保険を使おうと思ったら、「保険金の支払い対象外だった….」なんてケースも意外と多いです。
【保険金が支払われない事例】
- ケンカ・自殺・犯罪行為による病気
- 妊娠、出産、早産、流産およびこれらに起因する病気
- 仕事上の賠償責任
- 歯科疾病
- 脳疾患、疾病、心神喪失
- スカイダイビングやロッククライミングなどの危険な運動を行っている間に被った傷害
上記はあくまで一例であり、この他にも保険金が支払われないケースはいくつかあります。
詳しくは、楽天カード公式サイトに掲載されている「海外旅行傷害保険ガイド」をご覧ください。
まとめ:楽天のサービスを利用しているなら持っておくべき1枚!
今回は、楽天カード海外旅行傷害保険のメリット・デメリット、向いている人・向いていない人を紹介してきました。
最後に、楽天カードの抑えておきたいポイントをまとめます。
- 年会費無料で海外旅行傷害保険が付帯している
- 傷害死亡・後遺障害・賠償責任で最大2,000万円補償
- 利用条件を満たさないと保険が適用されない(利用付帯)
- キャッシュレス診療に非対応
- 海外旅行傷害保険の補償期間は90日間
- 支払いに使用した楽天カードに紐づく家族カードなら同じ保険が適用
- レンタル品の盗難は補償対象外
- 航空機遅延やロストバゲージなどの補償はなし
- 海外アシスタンスサービスが24時間日本語でサポート
- 楽天カード以外にもクレジットカードを持っておくと安心
利用条件を満たさなければ保険が適用されない点はネックですが、傷害死亡・後遺障害・賠償責任の保険金が充実していたり、楽天のサービスでポイントをザクザク貯められるなど、持っておいて損はないカードです。
基本的に海外へ行く際は、さらに補償を充実させられる点や、現地でのクレカの紛失や盗難に備えて、クレジットカードは複数枚持っていくことをオススメします。
「エポスカード」なら、年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯ですし、キャッシュレス診療にも対応しているため、楽天カードのデメリットをカバーしてくれます。