これから家族で飛行機を利用しようと考えているけれど、「飛行機の子ども料金は何歳までなんだろう…」「子ども料金で予約するときの注意点はあるのかな…」と疑問に感じていませんか?
飛行機の子ども料金は、「幼児か小児」「国内線か国際線」「一般航空会社かLCC」「座席のありなし」によって料金が変わります。
今回は、下記のような悩みを解決します。
- 飛行機の子ども料金はいつまで適用される?
- 実際に子ども料金はどれくらいかかる?
- 子ども料金で予約するときの注意点はある?
この記事を読めば、飛行機の子ども料金について分かるだけでなく、子ども料金で予約するときの注意点も把握できるようになります。
お子様と飛行機を利用する予定のある方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
飛行機の子ども料金はいつまで適用?
飛行機の子ども料金は「幼児」と「小児」に分かれており、基本的にどの航空会社も搭乗日の年齢で判断します(予約時の年齢ではありません)。
搭乗日時点での学年(小学生か?)は関係なく、たとえば12歳であれば大人料金で予約しなければなりません。
まずは、幼児と小児それぞれ何歳のことを指しているのかを確認しましょう。
国内線 | ||
---|---|---|
一般航空会社 | LCC | |
幼児 | 生後8日〜2歳 | 生後8日〜1歳 |
小児 | 3歳〜11歳 | 2歳〜11歳 |
国際線 | ||
---|---|---|
一般航空会社 | LCC | |
幼児 | 生後8日〜1歳 | 生後8日〜1歳 |
小児 | 2歳〜11歳 | ー |
※LCCの幼児年齢は航空会社により若干異なります。
ANAやJALなどの一般航空会社、ジェットスターやPeachなどのLCC、国内線または国際線かによって年齢区分が微妙に異なります。
幼児から小児へと切り替わる「2〜3歳」、小児から大人へと切り替わる「12歳」、2つのポイントを抑えておくことが大切です。
また、チェックイン時に子どもの年齢確認のために身分証明書の提示を求められる場合もあるため、事前に用意しておきましょう。
補足:基本的に新生児(生後8日未満)は搭乗できない
ほとんどの航空会社では生後8日〜搭乗することができ、生後8日未満の新生児は搭乗できません。
ただし、ジェットスターなどの一部航空会社では、医師の診断(メディカルクリアランス)があれば搭乗可能です。
どちらにせよ、小さい赤ちゃんと一緒に飛行機に乗る場合は、産婦人科医や小児科医に相談することをおすすめします。
ネット上に掲載されている情報は、専門的な知識を持っていない方が書いていることが多いため、あまり鵜呑みにしない方が良いです。
飛行機の子ども料金は「一般航空会社」か「LCC」かで大きく異なる
ここからは、実際に子ども料金がいくら掛かるのかをみていきます。
幼児・小児の区分以外にも、「国内線か国際線」「一般航空会社かLCC」「幼児の座席のありなし」によって料金は変わります。
国内線 | |||
---|---|---|---|
一般航空会社 | LCC | ||
幼児 | 座席なし | 無料 | 無料 |
座席あり | 大人普通運賃の50% | 大人と同額 | |
小児 | 大人普通運賃の50% | 大人と同額 |
国際線 | |||
---|---|---|---|
一般航空会社 | LCC | ||
幼児 | 座席なし | 大人普通運賃の10% | 無料 |
座席あり | 大人普通運賃の75% | 大人と同額 | |
小児 | 大人普通運賃の75% | 大人と同額 |
「幼児で座席なしの場合」、一般航空会社の国際線を除き大人の膝の上に座らせれば無料となりますが、LCCによっては幼児料金(約1,500円〜約3,000円/区間)が別途かかることもあります。
また、「幼児で座席ありの場合」と「小児の場合」、小児料金がないLCCでは2歳を迎えると大人料金となるため、一般航空会社と運賃で大きな差が出ることになります。
子どもが多いご家庭は、そういった点を踏まえて航空会社を決めるようにしてください。
補足:大人1人につき同伴できる子どもは2人まで
子どもが多いご家庭で注意していただきたいのが、大人1人につき同伴できる子どもは2人までというルールです(大人1人につき幼児1人までの航空会社もあり)。
大人1人と幼児2人で飛行機を利用する場合、1人は膝の上に座らせ、もう1人は航空券を購入して座席を確保しなければなりません。
ただ、「幼児を1人で座席に座らせることはできない」「幼児を1人で座らせるにはチャイルドシートが必須」など、航空会社によってルールも若干異なるため、あらかじめ航空会社の公式サイトで確認しておきましょう。
飛行機を子ども料金で予約するときの3つの注意点
飛行機を子ども料金で予約するときの注意点は下記です。
- 割引運賃でも子どもは半額にならない
- LCCより一般航空会社を利用したほうが安いケースもある
- 幼児の座席予約はネットからできない
それでは、順番に解説していきます。
注意点1:割引運賃でも子どもは半額にならない
ほとんどの方は航空券を割引運賃で購入すると思いますが、子どもの航空券を割引運賃で購入しても半額にはなりません。
この場合、小児運賃と早期割引運賃を比べて安い運賃が自動的に適用されます。
なお、LCCには小児運賃の設定がないため、「幼児で座席なし」の場合を除き、大人運賃が適用される点に注意しましょう。
注意点2:LCCより一般航空会社を利用したほうが安いケースもある
LCCは大手航空会社や中堅航空会社に比べて基本運賃が安いため、リーズナブルな運賃で飛行機を利用できます。
ただ、運賃が安いというメリットがある一方、下記のようなデメリットもあります。
- 受託手荷物&座席指定が有料
- 決済手数料がかかる
- 幼児を膝の上に座らせても幼児料金がかかる場合もある
- 小児料金の設定がなく2歳を迎えると大人料金になる
子どもが多い家庭ならば、一般航空会社を利用したほうがトータルで料金が安くなる場合もあります。
「ANAやJALは高くて利用できない…」という方は、リーズナブルな運賃で人気のスカイマーク(中堅航空会社)を検討してみてください。
スカイマークについては、「スカイマークの評判・口コミ」の記事で詳しく解説しています。
注意点3:幼児の座席予約はネットからできない
幼児で座席を使用する場合、どの航空会社もネットからは予約ができず、航空会社の問い合わせ窓口(電話・メール)での予約となります。
それ以外にもネット予約ができないケースはあり、ANAを例にあげると下記です。
- 大人1名で幼児2名以上を連れて搭乗する場合
- 大人(12歳〜16歳未満)と小児のみの旅行
- 出産予定日が28日以内の妊婦がひとりで幼児と搭乗する場合
ネット予約ができないケースは航空会社によって異なるため、航空券購入まえに公式サイトで確認しておきましょう。
※電話予約の場合、発券手数料がかかることがあります。
まとめ:LCCを利用するときは子ども料金に注意!
国内線 | 国際線 | ||||
---|---|---|---|---|---|
一般航空会社 | LCC | 一般航空会社 | LCC | ||
幼児 | 座席なし | 無料 | 無料 | 大人普通運賃の10% | 無料 |
座席あり | 大人普通運賃の50% | 大人と同額 | 大人普通運賃の75% | 大人と同額 | |
小児 | 大人普通運賃の50% | 大人と同額 | 大人普通運賃の75% | 大人と同額 |
今回は、飛行機の子ども料金が何歳までなのかを解説してきました。
抑えておきたい重要ポイントは、「飛行機の子ども料金は搭乗日の年齢で判断する」「LCCで座席に座らない幼児は幼児料金が別途かかる場合がある」「LCCには小児料金の設定がない」の3つです。
とくにLCCを利用する方は、子どもの年齢によっては一般航空会社や新幹線を利用したほうが、トータルで料金が安くなる場合もあることを覚えておきましょう。