パスポートの更新をしたいけれど、「パスポートの更新っていつからできる?」「パスポートの有効期限が切れる当日に更新しても大丈夫?」と疑問を持っていませんか?
結論から言うと、パスポートの更新期間は有効期限1年前〜有効期限当日までなので、申請日にパスポートの有効期限が切れていなければ更新できます。
ただし、パスポートの申請から受領まで日数がかかったり、残存有効期間に余裕がないと入国できない国もあるため、海外へ渡航する予定があるなら早めの更新がおすすめです。
今回は、下記のような悩みを解決できる記事を用意しました。
- パスポートの更新はいつからできる?
- パスポートの更新前に知っておくべき注意点は?
- パスポートの更新方法は?
この記事を読めば、パスポートの更新について分かるだけでなく、もしも有効期限が切れてしまった時の対処法も知ることができます。
ジャンプできる目次
パスポートの更新はいつからできる?

日本で発給されているパスポートは5種類あり、一般の方が申請できるのは「5年用パスポート(紺)」と「10年用パスポート(赤)」の2種類です。
どちらのパスポートも有効期限1年前〜有効期限当日までが更新期間(切替期間)となっており、有効期限が過ぎてしまったパスポートでは海外へ渡航することはできません。
1年間の更新期間が設けられているわけですが、いつ更新するのが最適なのかは人によって異なります。
- 海外渡航の予定がある方:有効期限が切れる半年前の更新がおすすめ
- 海外渡航の予定が全くない方:有効期限ギリギリの更新でもOK
パスポートの更新料は安くないので、なるべく残りの期間を無駄にしないために有効期限ギリギリに更新する方も多いのではないでしょうか?
ただ、申請からパスポート受領まで日数がかかったり、残存有効期間に余裕がないと入国できない国もあるため、海外へ渡航する予定がある方はなるべく余裕を持って更新するのがおすすめ。
パスポートの更新をギリギリにする場合、どういったことに注意すれば良いのかを次章で詳しく解説していきます。
補足:「更新」と「切替」の違いはなに?
パスポート更新のことを、正しくは「更新」ではなく「切替」と言います。
なぜ切替と言うかは、前のパスポート番号はそのまま引き継がれず、新しいパスポート番号に切り替わるからです。
前のパスポート番号でビザ申請や航空券の予約をしている場合、渡航先の大使館・総領事館、予約した航空会社に問い合わせてください。
パスポートの更新前に知っておくべき3つの注意点

ここからは、パスポートの更新前に知っておくべき3つの注意点を解説していきます。
- パスポートの受領まで1週間ほどかかる
- 残存有効期間が少ないと入国できない国もある
- 更新後は新しいパスポート番号になる
1つ1つ順番にみていきましょう。
注意点1:パスポートの受領まで1週間ほどかかる
新しいパスポートを受領できるまでの日数には注意が必要で、申請から受領まで1週間ほどかかります(土曜・日曜・祝日・休日・年末年始は除く)。
渡航直前に申請してしまうと、出発日までにパスポートを受け取れない可能性もあるため、なるべく早めに申請しておきましょう。
こういったことが原因で旅行のキャンセル料を支払うのは非常にもったいないですし、計画も大きく狂い同伴者にも迷惑をかけてしまいます。
ちなみに、海外で親族が災害に遭い急いで渡航する必要があるなどの特別な理由がある場合、都道府県によっては「緊急発給」や「早期発給」してくれるところもあります。
特別な理由でパスポートがすぐに必要な方は、各都道府県のパスポート電話案内センターに問い合わせてみてください。
注意点2:残存有効期間が少ないと入国できない国もある
海外へ渡航する際はパスポートの有効期限だけに気をつけがちですが、残存有効期限も同じくらい重要です。
残存有効期間とは、パスポートの有効期限までの残りの日数のことです。
日本人に人気の海外旅行先で必要な残存有効期間をまとめました(観光目的の短期滞在の場合)。
アメリカ(ハワイ含む) | 帰国時まで有効ならOK(推奨は90日以上) |
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フランス、イタリア、ノルウェーなど | 滞在日数+3ヵ月以上 |
オーストラリア | 帰国時まで有効ならOK(推奨は90日以上) |
タイ | 1ヵ月以内の滞在:6ヵ月以上 |
台湾 | 滞在日数以上 |
韓国 | 入国時3ヵ月以上 |
香港 | 1ヵ月以内の滞在:入国時1ヵ月+滞在日数以上 |
必要な残存有効期限は国ごとで異なるため一概には言えませんが、観光目的の短期滞在であれば3〜6ヵ月以上必要としている国が多いです。
空港のチェックイン時に残存有効期間の不足を指摘されて渡航できないケースは意外と多く、泣く泣く旅行をキャンセルしたという話もよく耳にします。
渡航直前に気づいて焦らないためにも、旅行計画を立てる段階でチェックしておくと良いでしょう。
注意点3:更新後は新しいパスポート番号になる
前章の補足でも少し触れましたが、パスポート更新のことを正しくは切替と言います。
その理由は、前のパスポート番号はそのまま引き継がれず、新しいパスポート番号に切り替わるからです。
もしも切替前のパスポートでビザ申請や航空券の予約をしている場合は、渡航先の大使館や総領事館、予約した航空会社や旅行代理店に問い合わせましょう。
とくにビザの変更手続きは時間がかかり面倒な場合もあるので、更新後のパスポート番号で申請することをおすすめします。
※基本的に航空券やツアーはパスポート番号なしで予約できます。
パスポートの「新規発給申請」と「切替申請」の方法

パスポートの申請には下記7つあり、その中でもほとんどの人に当てはまる「新規発給申請」と「切替申請」について詳しく解説していきます。
- 新規発給申請
- 切替新規申請
- 訂正新規申請
- 記載事項変更申請
- 査証欄増補申請
- 限定旅券の新規発給申請
- 限定旅券の渡航先追加申請
情報は予告なく変更する場合がありますので、申請前に各都道府県の公式サイトを必ずご確認ください。
残存有効期限が残っている「切替申請」の場合
パスポートの残存有効期間が1年未満となれば「切替申請」をすることが可能で、パスポートを損傷したり、パスポートの査証欄が少なくなった場合も切替申請となります。
留学や仕事で長期滞在する予定のある方は、残存有効期間が1年以上でも対応してもらえる場合があるため、各都道府県のパスポート電話案内センターに問い合わせてみましょう。
パスポートの切替申請で必要な書類は下記です。
- 一般旅券発給申請書:1通
- パスポート用の写真:1枚
- 有効なパスポート
- 戸籍抄本または戸籍謄本( 氏名や本籍の都道府県名に変更がある場合)
- 住民票の写し(住民登録している都道府県とは違う所で申請する場合)
基本的には、「一般旅券発給申請書」「パスポート用の写真」「有効なパスポート」の3つが揃っていればOKです。
新しいパスポートを受け取れるのは、年齢に関係なく申請者本人のみとなっているので注意しましょう(発行日から6ヵ月以内に受領しないと失効)。
また、ビザ申請時に旧パスポート番号が必要となるケースもあるため、切替後に返却された旧パスポートは捨てずに手元に残しておいたほうがいいです。
有効期限が切れた「新規発給申請」の場合
パスポートの有効期限が過ぎてしまった場合は、新規発給申請をすることになります。
一般旅券には「5年用パスポート」と「10年用パスポート」の2種類あり、20歳以上であればどちらか好きな方を選択可能(20歳未満は5年用のみ)。
パスポートの新規発給申請で必要な書類は下記です。
- 一般旅券発給申請書:1通
- 戸籍抄本または戸籍謄本:1通
- パスポート用の写真:1枚
- 本人確認ができる書類:書類により異なるが1点または2点
- 住民票の写し(住民登録している都道府県とは違う所で申請する場合)
戸籍抄本または戸籍謄本や本人確認できる書類が必要なことを除けば、基本的に切替申請と同じです。
また、期限切れパスポートは窓口で無効印を押してもらえるので、申請時に持っていくようにしましょう。
5年用・10年用どちらで申請しようか迷っている方は、「パスポートは5年・10年どちらで申請すべき?」の記事をご覧ください。
まとめ:パスポートの更新は余裕をもってしておくことが大切!
今回は、パスポートの更新はギリギリでも大丈夫なのかや、パスポート更新での注意点を解説してきました。
最後にパスポートの更新前に抑えておくべきポイントをまとめます。
- 一般旅券は有効期限1年前から更新できる
- 新しいパスポートの受領まで1週間ほどかかる
- 残存有効期間が少ないと入国できない国もある
- 更新後は新しいパスポート番号になる
- 特別な理由がある場合は「緊急発給」「早期発給」してくれる都道府県もある
基本的に海外渡航の予定が全くない方以外は、パスポートの更新をギリギリにするのは避けたほうが良いです。
渡航直前に焦らないためにも、旅行計画の段階で「パスポートの有効期限」や「渡航する国で必要な残存有効期間」などをチェックしておきましょう。
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