カンボジア渡航前に接種しておきたい予防接種まとめ!ワクチンの種類や料金は?

僕が初めてカンボジア旅行をする際に気になったのが、カンボジアでの病気と渡航前に接種しておくべき予防接種についてです。

そこで、カンボジア渡航前に接種しておきたい予防接種をまとめてみました!

病気のリスクを減らすためにも、必ず予防接種はしておくようにしましょう。

カンボジアの衛生環境は?

日本と比べるとカンボジアの衛生環境はかなり悪く、都市部と農村部でその差はさらに開いているのが現状です。

日本の支援によって、カンボジアの首都プノンペンでは水道水を直接飲めるようになるまで水衛生が良くなりましたが、都市部以外では水道水を直接飲むことはまだできません。

農村部では生活用水に井戸水や大きな甕に貯めた雨水を使用しており、水質検査を行っていない井戸水(水質検査を行っている井戸ももちろんあります)や長期間外に放置された水を使用することは衛生的にもいいとは言えないでしょう。

ゴミ処理が不十分なために道端にゴミが散らばっていたり、ポイ捨てや不法投棄も多く見受けられます。そうしたゴミはハエや蚊、ネズミなどを大量に発生させ、大雨が降ると排水溝にごみが詰まり道路を冠水させる原因にもなっています。

きちんとした医療設備が整っている病院は都市部でも限られた数しかなく、ほとんどの病院が大きな病気に対応できなかったり、医療環境がとても悪かったりします。

カンボジアで注意したい病気

カンボジアで気をつけた病気をまとめてみました。

カンボジアの衛生環境から分かる通り、日本と同じように生活をすると感染症にかかるリスクも高まるので、滞在中は十分注意するようにしてください!

  • デング熱
  • マラリア
  • ジカウイルス感染症
  • 食中毒
  • ウイルス性肝炎(A型・B型など)
  • 腸チフス
  • 寄生虫症
  • 日本脳炎
  • 破傷風
  • 狂犬病

デング熱

ネッタイシマ蚊に刺されることで感染。

約5日の潜伏期間後に高熱や関節痛、頭痛などの症状が現れ、まれに重症化し死亡するケースもあります。

予防方法は蚊に刺されないようにするしかなく、ネッタイシマ蚊は日中に活動しているため、外出時には長袖・長ズボンや虫よけスプレーなどでの蚊対策が必要。

マラリア

ハマダラ蚊に刺されることで感染。

約1~2週間の潜伏期間後に高熱の症状が現れます。症状が現れた場合は、早めに治療しなければ死亡率が高まるため、症状が現れたら必ず医療機関を受診するようにしましょう。

ハマダラ蚊は夕方~夜間に活動しており、プノンペンやシェムリアップ市内で感染するリスクはほとんどないそうですが、森林地帯や国境周辺部では感染リスクが高くなっています。

マラリアには予防薬と治療薬が存在しますが、多発している地域での夜間の外出は控えるのがいいかと。

ジカウイルス感染症

ネッタイシマ蚊やヒトスジシマ蚊に刺されることで感染。

2~12日の潜伏期間後に、デング熱よりも軽い症状が現れます。症状が現れるのは感染者の約2割で、他は無症状ということが多いそうです。

ただし、ジカウイルス感染症は「小頭症」や「ギラン・バレー症候群」との関連も発表されているため、妊婦の方は特に注意が必要。

予防法は蚊に刺されないようにするしかなく、現地では蚊対策をして蚊に刺されないようにすることと、妊婦さんはカンボジアへの渡航を控えるべきだと思います。

食中毒

日本でも夏になるとよく聞かれるようになる食中毒ですが、カンボジアでは日本と衛生環境も違うため感染するリスクが高くなります。

発症すると下痢や腹痛、嘔吐などの症状が現れます。

現地では生ものを食べないようにしたり、明らかに衛生環境の悪そうなお店での食事は避けるようにしてください。下痢止めを服用すると体内からウイルスが出ていかなくなってしまうので、下痢止めの服用はせずに水分を多くとるようにしましょう。

ウイルス性肝炎

ウイルス性肝炎には食べ物を通して感染するA型肝炎E型肝炎、血液や体液を通して感染するB型肝炎C型肝炎の4種類に分かれています。

A型・E型肝炎は2~7週間、B型・C型肝炎は90~150日の潜伏期間後に発熱や食欲低下、身体のだるさ、皮膚や白目が黄色くなる黄疸などの症状が現れます。

慢性化のリスクがほとんどないA型・E型に比べ、B型・C型は慢性化のリスクが高いそうです。妊婦さんは、E型肝炎に感染すると重症化するリスクが高くなるそうなので注意してください。

予防対策として、A型・E型の場合は生野菜やカットフルーツ・水(水道水)・魚貝類をなるべく口にしない、きちんと手洗いを行うことなどが大切。

B型・C型の場合は輸血用血液や不衛生な医療器具の使用、性行為から感染します。医療機関を受診する際には、外務省ホームページに掲載されているきちんとした病院を選ぶようにしてください。

A型・B型肝炎にはワクチンが存在するので、渡航前に予防接種をしておくのがいいでしょう。

腸チフス

腸チフス菌によって主に食べ物から感染し、約2週間の潜伏期間後に高熱や下痢などの症状が現れます。

予防対策としては、A型・E型肝炎と同じく生野菜やカットフルーツ・水(水道水)・魚貝類を口にしないことです。

日本では未承認ではありますが、ワクチンがあるので予防接種をしておくと安心。

寄生虫症

アメーバ赤痢やメコン住血吸虫などが有名です。それぞれ食べ物や水を介して感染するので、食べ物には十分注意するのと川や湖には入らないようにしてください。

日本脳炎

日本脳炎ウイルスを持ったイエ蚊などに刺されることで感染。

約6~16日の潜伏期間後に発熱や頭痛、嘔吐などの症状が現れます。感染しても発病する確率はかなり低いそうですが、発病した場合は重篤な脳炎を引き起こします。

発病してしまうと有効な治療薬はないため、事前にワクチンを接種しておくことが有効な予防方法となります。日本では子どもの頃に定期接種している方も多いので、渡航前に自分の接種状況を確認しておきましょう。

破傷風

破傷風菌に感染することで発病する病気。約3~21日の潜伏期間後に局所(開口障害・嚥下困難など)から始まり、全身(呼吸困難・後弓反張など)に移行していきます。

破傷風菌は芽胞の形で土壌中に広く常在し、傷口などから体内に侵入したあと、芽胞は感染部位で発芽・増殖して破傷風毒素を産生するそうです。

カンボジア滞在中はサンダルを履いている方も多いですが、道端には錆びた釘やガラス片も多いので注意が必要。

感染する確率も低いとは言えないため、渡航前にワクチン接種は必ずしておいた方がいいと言えます。

狂犬病

日本では狂犬病予防法によって撲滅された狂犬病ですが、日本以外の国では狂犬病は普通に発生している感染症です。

約1~3ヵ月の潜伏期間後に発熱や食欲低下の症状から始まり、最終的には呼吸障害によって死亡します。

発症すると有効な治療方法はなく、100%死亡する恐ろしい感染症です。

予防方法には、ワクチン接種や哺乳類(特に犬)には近づかないことが挙げられます。ただし、事前に予防接種を受けていたとしても狂犬病ウイルスを持った哺乳類に噛まれた場合、追加でワクチン接種が必要となります。

外務省ホームページによると、カンボジアで毎年800人が狂犬病によって死亡しているそうです。

カンボジア渡航前に打っておくべき予防接種

2、3日の海外渡航で予防接種を受けていく人はあまりいないかと思いますが、短期滞在であっても病気にかかることは十分にありえます。

カンボジア渡航において外務省で推奨されているワクチン接種は、「A型肝炎」「B型肝炎」「破傷風」の3つ。ただし、カンボジア入国に際して必須となっている予防接種はないため、予防接種をしていなくても入国することは可能です。

個人的に接種しておきたい予防接種を以下にまとめました。それぞれのワクチンの接種回数や料金も書いたので、参考にしてみてください。

  • A型肝炎
  • B型肝炎
  • 破傷風
  • 日本脳炎
  • 腸チフス
  • 狂犬病
A型肝炎

【国内産】
0日(接種日)、2~4週間後、6~24ヵ月後の3回接種が必要。
【輸入】
1回の接種で約2週間後に抗体価が得られます。
【抗体持続期間】
国内産は3回接種することで5年、輸入ワクチンは1年ですが、6~12ヵ月後に追加接種することで抗体は15年以上持続します。
【料金(1回)】
国内産約8,000円、輸入約11,000円

B型肝炎

【国内産】
0日(接種日)、4週間後、5~6ヵ月後の3回接種が必要。
【輸入】
0日(接種日)、4週間後、6ヵ月後の3回接種が必要。
【抗体持続期間】
国内産は3回接種することで5年、輸入ワクチンは3回接種することで15~20年抗体は持続します。
【料金(1回)】
国内産約6,000円、輸入約7,500円

A型・B型肝炎混合ワクチン

【輸入】
0日(接種日)、4週間後、6ヵ月後の3回接種が必要。
【抗体持続期間】
3回接種することで15~20年抗体は持続します。
【料金(1回)】
約13,000円

破傷風

【国内産】
0日(接種日)、3~8週間後、12~18ヵ月後の3回接種が必要。基礎免疫がある方は追加接種を1回受けることで10年間有効。
【輸入(Tdap=破傷風・ジフテリア・百日咳)】
定期接種後の追加接種として1回。
【抗体持続期間】
3回接種することで10年抗体は持続します。
【料金(1回)】
国内産約4,000円、輸入約10,000円

日本脳炎

【国内産】
0日(接種日)、1~4週間後、1年後の3回接種が必要。
【抗体持続期間】
国内産は3回接種することで5年持続します。
【料金(1回)】
約8,000円

腸チフス

【輸入】
1回の接種で約2週間後に抗体価がつきます。
【抗体持続期間】
3年間抗体は持続します。
【料金(1回)】
約10,000円

狂犬病

【国内産】
0日(接種日)、28日後、6~12ヶ月後の合計3回接種が必要。
【輸入】
0日(接種日)、7日後、21~28日後の合計3回接種が必要。
【抗体持続期間】
国内産・輸入どちらも2年間。輸入ワクチンに関しては基礎接種の3回接種後、1年後に1回追加接種をすると5年免疫の維持ができます。
【料金(1回)】
国内産約13,000円、輸入約14,000円

※ワクチンの料金は受診する病院によって異なりまので、必ず受診する病院のホームページで確認するようにしてください。

狂犬病で気をつけなければならないのは、狂犬病ウイルスを持つ動物に噛まれた場合、予防接種の有り無しにかかわらず追加でワクチン接種が必要だということ。

事前に予防接種を受けていない方は0日(接種日)、3日後、7日後、14日後、28日後の計5回接種。事前に予防接種を受けた方は0日(接種日)、3日後の2回接種が必要です。

注意ポイント

輸入ワクチンは日本国内で承認されているワクチンと違い、健康被害救済制度が適用されません。他の国では承認され、一般的に使用されているものがほとんどなので安全ではありますが、輸入ワクチンを接種する際にはそういった点にも注意してください。

渡航前に海外旅行保険に加入しよう

渡航前に必ず加入してほしいのが海外旅行保険!

海外で病気にかかった際の治療費や入院費はもちろんのこと、身の回り品の盗難やひったくりに遭った際の補償、施設内の備品や他人の所有物を損害してしまった場合の賠償費用など、海外旅行をする上で起こる可能性のあるリスクに備えることができます。

カンボジアでは日本よりも感染症にかかるリスクも高いですし、現地での治療は治療費が高額になることも多く、支払い能力を示すことができなければ治療を受けることができません。

保険料は1日数百円からの安いプランもありますので、必ず渡航前に海外旅行保険に加入しておくようにしましょう。

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まとめ

全ての予防接種を受けていくことが1番安心できる予防方法ですが、全て接種するとなると費用も高額になってしまいますよね。

個人的には「A型肝炎」「B型肝炎」「破傷風」のワクチン接種はしておいた方がいいと思いますが、初めて渡航される方は海外渡航者向けクリニックなどで相談してみるのがおすすめです!

ただし、ほとんどのワクチンは数回接種しなければ免疫ができず、出発直前に予防接種を受けに行っても接種回数が足らず出発までに免疫がつかないなんてこともあるので、早めに準備しておくことが大切です。

また、カンボジアでは蚊を媒介しての感染症も多いため、必ず虫よけスプレーを持っていくようにしましょう!

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カンボジア旅行へ行く際の参考記事を以下に載せたので、ぜひ読んでみてください。

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